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番外編。
なぜわたしが彼を選ぶのか。



あたしは痛いのが好き。
痛いのは分かりやすくて好き。
分かりにくいのは、キライ。
だってめんどくさい。

好きかキライか。
考えるのはキライ。
それに理由つけたりとか、
もううんざりなんだよね。
でも、彼の為に。

彼はさ、ちゃんと痛みをくれるわけ。
欲しいときに欲しい言葉で痛みをくれるわけ。
あんまりに痛くて死んじゃいそうなときは、
ちゃんとごほうびのチョコレートなんか、用意してるわけ。

彼の凄いところは痛みをコントロールできるだけじゃない。
ごほうびのチョコレートの甘さまで計算してるところ。
計算高いオトコって、ちょっといいと思わない?

でもね。
弱み握られてんだ。
だから「いい」って、言っちゃう部分、認める。
それって彼に対して失礼なことだよね。
ごめん。
本当はあの時、キャンディが欲しかったんだ。

でもしょうがないじゃん。
彼自身が魅力的で、その彼が綴る言葉があたしの欲しいものなの。
あたしが今、一番欲しいものなの。
それをくれるのが、彼なの。
彼だけ、なの。
by rhymechang | 2005-08-18 02:10 |


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